答えはもちろん「Yes」です。
超細のしなやかな軟らかい内視鏡が開発されたおかげで、胃の検査は新しい時代に突入しました。どなたでも、楽な検査を受けることが可能な時代になったのです。内視鏡医として、社会に貢献できる、こんなに嬉しいことはありません。
「検査がこわい、初めてでイヤだ、以前すごくきつかった」というかたに、逆にオススメの方法なのです。いまや、検査を躊躇する理由はなくなりました。おなかの調子がおかしい、精密検査といわれたけど怖い、など、悩んでいらっしゃった方は、その悩みから早く解放されてください。
一つは、内視鏡が、舌の根元を通らないので、「オエッ」とする吐き気が生じません。
二つは、スコープ自体が、従来の約半分(5mm)と超細になり、しなやかになったこと。このため鼻から挿入することが可能になりました。
鼻から通すなんて、できるのかな?とお思いのかたもあると思いますが、百聞は一見に如かずといいます。私自身も当初は半信半疑でした。しかし、自分で実際に経験して、これからの時代ではこの方法がスタンダードになると確信しました。
楽であるかどうかは、実際お受けになる患者さんが感じることです。現在、日本で経鼻内視鏡がどんどん増えている現状は、患者さんのニーズがそれだけあるからだと考えています。
そういうことはありません。経鼻内視鏡は、経口内視鏡の存在があって、初めてその威力を発揮します。お互いに役割を分担することで、内視鏡検査が社会により一層貢献することができると考えます。経鼻内視鏡は、健康診断や手軽に検査を受けるための手段として欠かせませんし、経口内視鏡は、精密検査や内視鏡治療に必要なものです。
当院では、ケースバイケースで、内視鏡を使い分けています。受ける患者さんの気持ちになって、検査方法を一緒に考えることが大切だと思っています。
通常の経口内視鏡検査と、前日・当日の来院までは同じです。(当院;胃内視鏡検査を参照)
異なるところのみ、簡単に記します。
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